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オムニヴォア

書くために読んだもの。読むために書いたもの。2016.10.2より。読書の記録を中心に、日々の潜考の記録。いつか自分の本を1冊でも出すのが夢です。オムニヴォア(Omnivore = 1.雑食(性)動物 2.知識欲旺盛な人)

限られた時間を有効に使って品質を上げていこうとするならば、PDCAのサイクルを短縮してしまえば良い

 

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Twitterにも流したけど、先日、6歳の息子がノートにこれを書いているのを発見。一体彼に何があったのだろうか…(今日の記事には何も関係ありません)

 

 暫定的ではあるけど、今のところイメージしている「一冊本を出す」までの道筋は、賞に出して何かしら出版社の目に止まる、というルートではある。もう1本のルートとしては、Kindle direct Publishing(KDP)を用いてこれまた「何かしら」のきっかけを掴む、というものだけど、とにもかくにも、そこに出すための1本を書かなければいけない。

  「本命の1本」とも言うべき作品は、日々考えているが、今日時点では小説でいくしかないなと思っている。

・ノンフィクション、ルポ系は取材が大変
一頃、某所でノンフィクションの企画モノに携わっていたことがあるけれど、あの頃はたっぷり取材をする時間もお金もあった。今はとてもじゃないけど、そんな環境準備できない。だから真っ先にボツ。

・ハウツー、テクニカルライター
書けないことはないのだけど、これといって情熱を傾けられるテーマが見つからない。ハウツー系こそ単なる「情報」に、自分なりのプラスアルファで尖らせないと売れないので、その尖りを出すためには己のパッションが高まらないと厳しい。目の前に大金積まれてるならやるけども。今は新規開拓の営業やっているようなもので、こっちから買ってくださいと頼む立場である以上、経費を先出ししても良いと思えるテーマが見つからないと手を出すべきではないはず。

 この2つがダメとなると、自分の工夫、アイデア一つで勝負できるジャンルになってくる。となると、もうこれは小説でしょうということになる。組織力も経済力もないのなら「自分力」で勝負だ。(エッセイも次点として上がるが、こちらは文章力というよりセルフブランディング力が問われる気がしていて、今のところそちらを主眼に置いて注力する気持ちにはなれないので、これもボツだ)

裸一貫、一匹狼、「自分力」一発勝負って、案外気楽で良いものだし、利益を総取りできるから美味しさもある。僕は長らく、完全フリーランスの営業で食べていたけど、仕事が取れた時は会社勤めをしている時とは比べ物にならないほど、1発でどかーんと大金が入ってきた。マージンなしの利益総取りの旨さを身をもって体験している。もちろん、取れなかった時の地獄感も半端ないものだけども(だから今は安牌を切って会社勤めしている。妻子を守れる最低ラインを確保してこその夢追い人)。この辺はこのブログのはじめのご挨拶で、赤裸々に台所事情はぶっちゃけている。

 

massa-onion.hatenadiary.jp

 

 「自分力」勝負は、フリーランスの営業をやっていた時の感覚に極めて近い。何の知名度もない会社名が入った名刺を武器に戦うのは、シビアだが面白い。黙殺されることが大半だけど、価値を認められて仕事が取れた時は、それ即ち自分個人が100%認めてもらえた証なわけだ。困難に見合うだけのリターンはある。お金だけじゃなくて、人生そのものへの肯定感だ。
 
イデアと書くと、天からの授かりもの要素が大きくなって、(自分の感覚では)滅入ってくるので、ここは工夫という言葉を使っていきたい。工夫は、自分でどうとでもできる感じがしませんか。

「自分力」とは、ようするに工夫だ。ゴールを決めて、目の前の条件から取り得る選択肢を消去法で絞っていく。たいてい、「これが足りない」という要素が出てくるから、これをどう工夫して乗り切っていくか。この積み上げが最終的には利益の総取りに繋がっていく。「あなたどこの誰ですか?」と訝しがられるなら、まずは知ってもらう状況を作る。誰だかわからない人間からサービスを売り込まれて訝しがられる、ということは、そもそもこちらからお客様を訪ね歩いているからそうなってしまうわけで、その動線の方向を逆にして、向こうからこちらを訪ねもらうようにすればいいじゃないか、と考える。本来の動線をひっくり返すにはどうすべきか、工夫するわけだ。

「一冊本を出す」ことも結局は商売なんだから、フリーランスの営業時代に培った考え方は、かなり応用が利くと思っている。

今の課題を整理する。やりくりできる時間の確保と成果物のクオリティアップ。

 会社勤めだから、経済的な安定感はある。が、自分でやりくりできる時間の幅が、やはり狭い。ブログ記事を書くくらいならわけないけど、集中して然るべくボリュームのコンテンツを作るとなると、これがなかなか難しい。細切れになった時間では、どうにもできないこともある。どうしてもここは3時間ぶっ通しで集中したい!という時もあることはある。

今の僕の環境だと、3時間ぶっ通しで執筆に充てられるチャンスは、週に1度か2度くらいだ。この1チャンス、2チャンスをいかに最大限に生かしていけるか。となると、このブログではしつこいくらい書いていることだけど、ここでもコストパフォーマンスという考え方だ。3時間を1ターンと仮に決めて、この1ターンでどれだけ前進できるか。

まずは課題を明確にする必要がある。何をどういう方向で行動すべきなのかは、通勤時間でも自分会議を行えるテーマだ。そこに執筆ができる時間を充ててはならぬ。

 作品のクオリティを上げていくためには、

作品を書く → 良かった点とうまくいかなかった点を洗い出す → 次にどうやれば改善できるか考える 足りないものは補充する(取材、勉強) → 前回の反省を生かして作品を書く

こういった、いわゆるPDCAサイクル的な動き方が必要だと考える。少なくとも僕はずっとそうしてきた。では、この部分のコストパフォーマンスを上げていくとはどういうことか。

 僕は現在、自分が本を出すための「本命の1本」にふさわしい品質の作品を書けている、という実感はない。今僕が本を出せていないのは、もちろん出版社の人に自分を知ってもらっていないことも直接の原因となっているが、仮に出版社の人たちに知ってもらったからといって、その人達の眼鏡にかなうほどの何かを作れているかというと、そんなこともないと思う。名刺を渡す相手もいないし、差し出す名刺すらない。だからまずは名刺を作ろうと思っているわけだけど、無論、その名刺だってノートに手書きで書いたものを切って渡せばいいというわけもなく、「それなり」に成立している形の名刺でなくてはならない。ちなみにこの段階で完璧主義に陥るのも危険で、「それなり」に到達したな、と思ったら、試しに街に出て飛び込み営業して、自分がどの程度のステージに到達したかリサーチした方がいいだろう。だが、今はまだその手前の段階だ。

 実際にここ2ヶ月で実感しているのは、改めて小説を書こうとすると、1ターンに時間がかかりすぎる、ということだ。1年1本書いて、賞に出して落選して、はいまた来年~。んんんん、ちょっときついぞ、これは。

どうしたらいいかなぁと考えた。

1作品ごとにノーベル賞候補になるような作家ならいざしらず、自分程度のステージの人間が、1年1ターンでは効率が悪すぎる。直すべき課題が山積みなのに、洗い出しから修正までのサイクルが年単位ではダメだろうと思うのだ。そこで考えた。

あまり記事を書いてはいないけれど、僕はアメリカのテレビドラマが好きだ。視聴者としても、創作を志す者としても、びっくんびっくん刺激される。アメリカでは、テレビドラマは基本的にシリーズ化が前提で製作されるのだが、まず放送するか否か、シリーズ化して稼げる作品になるかを、関係者に判断させるためにパイロット版というものをかなりの予算を割いて作るらしい。このパイロット版が認められれば、晴れて本製作に入れると。

これは応用できる。限られた時間を有効に使って品質を上げていこうとするならば、PDCAのサイクルを短縮してしまえば良い。まず、物語のネタが思い浮かんだらパイロット版を書いてみようと。この話は、こういう要素が面白いんです。続きが読みたくなりませんか、と他者にアピールする目的で、できるだけ短い文字数で書いてみる。それを他者に読んでもらって、改善点を洗い出す。あるいは、これならいけそうとなるのであれば、その作品を本製作に回す。

書いてみてダメならダメで、反省の肥やしにできるし、OKならOKで、その「本命の1本」に相応しいネタにいち早く到達できる。NGのネタに1年どっぷりはまってから、はい次のネタ、では時間がいくらあっても足りない。

 ということで、昨日は仕事が休みだったので、1本パイロット版を書いてみた。約4時間くらいどっぷり集中して、最後まで書き切った。一気に書いたから荒っぽいところはそのまま残ってしまっているが、ここでは気にしすぎないで、EvernoteのURLをとっとと奥さんに送りつけた。奥さんだって忙しい人だけど、まあいつかは目を通してくれるだろう。次の休みは2日後だけど、そこでまとまった時間が取れれば、また違うネタでパイロット版を書いてみようと思っている。うまくいけば、年内に5本くらいは書けそうな気がしている。年1ターンだったら5年分のPDCAサイクルだ。

 もー、あの手でこの手でありますよ。いつかこの試みがどうなったか、結果のご報告もしたいと思います。ではでは今日はこのへんで。